川島治療院 院長日記

江別市野幌町にある治療院です

ストレッチのやり過ぎ注意

運動前や健康保持の為の過剰なストレッチはオススメではないです。

 

それで身体がおかしくなっているケースもあります。

 

当院ではまずそれらの習慣を辞めて頂く事を推奨しております。

 

「え〜!?ストレッチって身体に良いんじゃないの?」っていつも言われます。

 

体育や運動前に入念なストレッチをするのが当たり前になっておりますが、実は医学的根拠がないのです。

柔軟性が高ければ怪我をしないというのも全く根拠がありません。

むしろ運動前に安易なストレッチをすると怪我発生率が上昇するという報告も出ています。

 

30年以上前に発表されたストレッチの論文が何の疑いもないまま継承されてきているようです。

キズ口への処置として、消毒やガーゼが100年以上何の根拠もなく行われてきたと同じかも知れません。(消毒やガーゼは逆効果であり、今は洗浄とキズ口を渇かさない処置をします)

 

 

筋肉は本来「縮んで」力を発揮するもの。

靭帯は骨と骨とがズレないように「繋ぎ止めておく」もの。

 

筋肉を必要以上にストレッチしてしまうと、本来の縮む力を失い

靭帯を必要以上に伸ばしてしまうと、骨と骨とを繋ぎ止めておく本来の力を失います。

 

 

足首を例にもう少し詳しく紹介します。

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足首は脛骨と腓骨という骨の間に距骨という骨がはまっており、距骨が滑車の様な役割を果たして足首が動きます。

 

数種の靭帯が脛骨、腓骨、距骨がズレないように繋ぎ止めております。

 

もっともポピュラーな足首の怪我である「捻挫」は画像赤字の前距腓骨靭帯という所に多発します。

 

人の足を踏んでグキッと捻ったなどのアクシデントは仕方ないとして、平地を歩いているだけで捻ったなどの話を聞く事も多いです。

 

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この前距腓骨靭帯はつま先を下げる事で、腓骨が下に移動し外側に開き、引き伸ばされます。

 

靭帯はコラーゲン繊維であり何度も引き伸ばされると、本来の骨と骨とを繋ぎ止める力を失います。

 

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過剰な足首回し

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こんなストレッチなどで前距腓骨靭帯は伸び過ぎてしまいます。

 

良かれと思ってやっていたストレッチが怪我の原因の場合もあります。

 

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座っている時の足首のこんな姿位でも慢性的に前距腓骨靭帯が伸ばされます。

 

足首を例にあげましたが、足首以外も同じ事が言えます。

ストレッチやり過ぎは危険だと思います。

 

 

ではどうやってウォーミングアップしたらいいか。

 

スポーツをやる前に軽く汗ばむ程度の全身運動でウォーミングアップは十分な気がします。

 

柔軟性を競う競技はまた違うアプローチがあるのですが、施術の難易度は少し高くなります。