西洋医学の肝臓とは若干ニュアンスが違い、主な生理機能は以下の二つです。
- 蔵血(ぞうけつ)を司る
- 疏泄(そせつ)を司る
蔵血を司る
肝には血の貯蔵庫としての働きと、血の量の調節する働きがあります。
心(しん)と協力して全身の血の巡りを正常に保っています。
肝の働きが悪くなると、血の巡りが悪くなり、筋肉や目、女性の場合は月経に問題が出る場合があります。
疏泄を司る
疏泄とはスムーズに気を巡らせる事です。
肝は木の性質を持っていて、木がのびのびとスムーズに枝葉を伸ばしていくイメージに似ています。
しかし、のびのびすべきものを押さえつけられると…
肝気鬱結(かんきうっけつ)
抑うつ、情緒不安定、イライラ、怒りっぽい、脇腹の張った感じ、喉が詰まった感じ、のぼせなど
結構多い気がします。
この肝気鬱結状態が長引けば、火事になってしまう事も…
肝火上炎(かんかじょうえん)
強いイライラ、頭痛、耳鳴りや難聴、めまい、不眠など。
怒りは肝を傷つけ、肝が傷つくとさらに怒りっぽくなったりと悪循環です。
ストレス社会といわれる現代。のびのびして暮らしている方は少ないかも知れませんね。ストレスによる肝疏泄機能の悪化による症状はとても多く見られると感じます。
ストレス対策に鍼灸受けてみるのもオススメです。