川島治療院 院長日記

江別市野幌町にある治療院です

自費移行1カ月後…

保険施術の将来性の不安と患者さんのメリットを比較し考え、自費移行を決断してから1カ月ちょっと。

 

ありがたい事に心配してくれる方もあり、

動向を気にしてくれる同業者の方々もあり、

潰れるでしょ!と正直に言って下さる方もあり…

 

感想を書きたいと思います。

 

 

亜急性(スポーツによる使い過ぎや使い方の間違いによる)の怪我を抜いたら、なんと減る事か…

当院では元から自費施術の方の割合が半分以上あったのだが、亜急性の怪我が意外に多かったのを知った。

 

個人的には時間に追われて朝から晩まで走り回る必要がなくなったため、腰を落ち着けて勉強する時間ができ、子供たちといられる時間も増えた。

 

経営的には今のところ収益2割減くらいだが、伸び代は5倍くらい。

不安定な外部環境(保険収入)に縛られないでこのままいけば、何年か後には、似た志を持つ仲間を迎え入れられるかも知れない。

 

患者さんへは、痛い場所だけを見るわけではなく、全体のバランスをみて施術する事により治癒率が高まった。

クチコミによる整形外科疾患以外の方の利用が以前よりも急増した。

「先生、最初からこうしてれば(自費施術のこと)良かったのよ〜!」という声を何人からも頂いたのは大きな励みになった。

 

勇気を出して方向転換して良かった!

 

以上、感想です。

 

 

厳正なルールがある保険施術よりも、自費施術の方が我々は役に立てると思っての決断でした。

 

痛みの施術だけではなく、こんな事にも力を入れていきたいと思ってます。

 

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下がった左顔をキュッ!

 

美容施術って男性はピンと来ないかも知れませんが、女性は異常な元気が出るようです。

 

かねてより準備していたマタニティー施術(不妊、安産、逆子など)も12月中旬から提供出来そうです。

 

これからも勉強に励んで、みなさんに喜んで頂ける治療院を作っていきたいと思ってます!

 

 

マルコテーピングセミナーの開催のお知らせ

右の肩の痛みがなかなか取れない。

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一概に肩の痛みといっても何パターンもあり、アプローチが変わってきます。

 

こちらの方の場合、上僧帽筋が潰れ、肩甲骨の位置異常により肩甲挙筋が引き伸ばされている、第5、第6頸椎の前方偏移。

 

主訴以外に予測される症状は、上を向きにくい、頭痛…

 

マルコテーピングで治療してみたところ症状は大きく改善されました。

※マルコテーピング協会→http://www.marco-taping.com/index.htm

 

どの様な理屈で効果が出たかというと

  1. 伸縮テープを貼る事により皮膚が僅かに持ち上げられ、皮下の血流、リンパの流れが良くなる
  2. このソフトな刺激により痛み、コリが軽減され、筋膜・筋肉の動きが正常化
  3. 関節は正常化された筋肉によって、腱•靭帯による正しい制限がなされる
  4. 身体が本来持っている自然治癒力で回復

 

テープは数日間貼っていられるので(入浴もOK)治療効果を持続させる事が可能です。

 

鍼灸、整骨、整体など、どの技術ベースの邪魔をせず、治療の幅を広げられるのもテープのメリットの一つです。

 

 

また、なかなか治療が思ったようにうまくいかず迷う先生にも、是非とっかかりとしてオススメしたいです。

 

治療に大切なのは、「身体がどうなっているかを見立てる目」だと思ってます。

 

これは一朝一夕には身につくものではないです。

 

 

セミナーテキストには、例えば「階段を降りる時に痛い」という題目で、〇〇筋と〇〇筋にこういうポーズで貼ります。と書かれています。

 

理屈がよく理解出来なくても、実際にそういう症状の方が来たら、とりあえず貼ってみてください。

 

結果が出る事が多いと思います。

 

そこから何故効いたのかを解剖学とか関節力学の本を読んで、ご自分で納得するまで勉強する。

 

「答えと結果」を最初に見てから、深く掘り下げて勉強していけば自然と見る目が養われていくと思います。

 

私はそうやって勉強してきました。

 

今は徒手検査も触診もしません。

問診と皮膚観察だけでだいたい見立てられるつもりです。

必要以上にいじらない事は、患者さんのお身体への負担を減らせます。

 

早い段階で「見立てる目」が養われる技術セミナーでもあると思っております。

 

 

何名かの先生から依頼があり、セミナーを開催させて頂く事にしました。

セミナーはマルコテーピング協会のルールに法り行います。

 

ベーシック【体幹、上肢、下肢】

アドバンス【体幹、上肢、下肢】

エグゼクティブ【体幹、上肢、下肢】

の合計九回のセミナーとなります。

全て覚えたらかなりの症状に対応できる様になると思います。

 一講座8500円です。

 

ご希望に応じて『美容』、『スポーツ一般』や各部位の理解をより深める講座もあります。

 

 

当院でのセミナーは

 

12/18(日曜日)  13:30〜17:30

ベーシック下肢 講座

1.すねがつる   2.足の裏がつる   3.何もない所でつまづく   4.膝が不安定   5.反張   6.膝をつくと痛い   7.前十字靭帯の障害    8.階段を降りる時痛い(正座の後立ち上がりずらい)

料金 : 8500円

場所  : 江別市野幌町19-2 川島はりきゅう整骨院

連絡先 : 011-385-0530

駐車場 : 4台

申し込み方法 : 講座開催2週間前までに電話、もしくは当院facebookにメッセージをお願いいたします。(メッセージは受信が遅れる場合がありますので、返信がない場合は再度送信、もしくは電話連絡をお願いいたします。)

 

月に一度開催出来るよう努力します。

興味がありましたら、ご連絡下さい!

 

 

 

 

 

 

 

早くも雪

11月初旬としては記録的な大雪となった北海道です。

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まだ冬支度もしていなかったので、慌てて雪かきをしてから自転車をしまったり、物干し竿を片付けたりしました。

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北海道では雪かきが大きな負担になりますので、あちこちから「あ〜、この季節がついに来たねぇ…」とか「うんざりだね〜」とか聞こえて来ます。

 

でも個人的には冬が大好き。

 

綺麗だし、スキーも楽しい!

クリスマスの雰囲気も、正月のぐだぐだ生活も(笑)

 

そして雪像作りも!

 

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次女は一人で雪だるまを作りました(^ ^)

 

歴代雪だるま。

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今年は何にしようかな〜

 

 

保険治療と自費治療を比較

当院での保険治療と自費治療の比較をしてみます。

 

例…… 50歳女性(架空の方)

階段を踏み外して転落、膝を捻り負傷。

以前から膝は痛かったが、余計に痛くなった。

階段を降りる時が一番痛い。膝が抜けるように力が入らなくなる。

 

 

負傷原因が明確な膝の怪我であり保険治療も現在は可能かも知れません。

 

保険治療の場合…膝をみる

膝周りの局所治療。

捻れた足底筋→ハムストリングスのラインを真っ直ぐに。

膝窩筋がしっかり働ける環境を整える。

潰れた(多分怪我以前から)大腿前面の筋肉を膨らませ、内腿と外側のバランスを整える。

伸縮テープで整えた筋肉達が動きやすい環境に。

そして伸縮テープで損傷部位を固定。

 

「立ってみて下さい。」

「ああ〜楽です!まだちょっと痛いけど。」

 

前から痛かった膝へのアプローチは保険治療では出来ず、怪我以前の状態に戻ったら終了になります。

膝だけしかみれないので治るまでに回数は必要かも知れません。

 

費用はテーピング代込みで一回1,000円前後です。(初回は初療料がかかるのでもう少し上がります)

 

 

自費治療の場合…人全体をみる

全身治療。

気血の調整(オカルトではなく、東洋医学の基本です)、背骨の調整、身体の捻れ調整。

患者さん自身がもともと持っている自然治癒力を最大限に発揮できる環境を整える。

身体が整うと内臓の位置も良くなる。

 

話を聞くと学生時代に足首のひどい捻挫をしている。

みると足首は捻挫状態のまま。

 

しっかり足裏で地面を踏めるように足首を修正。

 

足が正しく前に出るように骨盤周り、臀部周りを修正。

膝がだけの問題でない事が多いです。

 

あとは保険治療でもやる局所の修正も必要。

 

「立ってみて下さい。」

「ああ〜楽です!まだちょっと痛いけど。肩とか腰がすごく楽!」

 

脳が記憶している膝の痛みを解除。

 

「あれ?何で?痛みなくなりました。」

 

目を修正。東洋医学では「肝は目に開孔する」とある。キラキラ♪(女性にとても喜ばれます)

 

矯正やマッサージ等はしないで、触るのは皮膚のみ。鍼はなるべく少ない本数で。

あまり長時間いじり過ぎず、深追いせず、少ない刺激の方が身体に負担をかけずに、ご自身が持っている自然治癒力が発揮されると思っています。

 

自費治療では私が今まで学んできた事の集大成を提供出来ます。まだまだ高めていきたいです。

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費用は1〜2症状の方3,500円、3症状以上の身体5,000円です。

 

健康保険が厳しくなってきたと悲観してしまうかも知れませんが、自費治療の方がより多くのメリット(金銭的にも)を提供できると思っております!

 

9周年!

2007年11月1日に開院。

初日は2人。2日目0人。3日目1人…。

多額の借金を前に絶望。家族を養えるのか…

という前途多難な状態で始まった川島はりきゅう整骨院も皆様のお陰で9周年を迎える事が出来ました。

 

本当にありがとうございます。

 

苦しい時も多かったけど「口コミ」オンリーの経営を続けて、トータル5000人くらいの方に利用して頂いた治療院になりました。

 

常に経営の軸としたのは、「ご縁があって当院を利用して下さった方に喜んで頂きたい!」だけです。

 

保険が効いて安いから整骨院ではなく怪我だから整骨院。怪我以外は自費治療でしっかりと身体を整える。(当院は6割くらいの方が自費でした)

マッサージして欲しいという依頼や慢性症状を保険でやって欲しいという依頼は、経営が苦しくても断ってきました。

 

部活や地元少年団で頑張る少年少女から、実業団選手、日本代表として世界で頑張る選手まで利用してくれています。勿論スポーツをしていない一般の方々にも多く利用して頂きました。

 

色々大変だったけど治療院乱立時代をなんとか生き延びてこられたと思ってます。

 

 

しかし健康保険財源の枯渇と、一部の柔道整復師のモラルの低さ?からか法的にどんどん厳しくなって健康保険適応範囲から「亜急性の怪我」が除外になりそうです。

 

亜急性の怪我とは、使い過ぎ、使い方の間違いからくる怪我であり、割と多いと思います。(デスクワークし過ぎで肩コリ、腰痛などは常識的に除外です)

 

中体連、高体連シーズンなどは特に練習し過ぎによるボロボロになっての亜急性の怪我が多く、それなりにお役に立てていた気もするのですが…

 

厚生労働省は亜急性の線引きを明確に文章で出すべきだ!と思っていましたところ、今回の療養費改定で「亜急性?そんなものはない!」みたいにとれる文章が…

正直もう保険治療はもう厳しいと感じました。

 

 

深く深く考えました。

 

患者さんにとってのメリットは何か。

 

保険を使って安く治療を受けられる事か。

安いのは有難い。これは誰しも思う事だと思う。

 

しかしルール上保険治療は痛めた局所しかみれない。

全身をみてバランスをとっていった方がきっと早く治る。

お金の事を考えると、局所しかみれない保険治療を何度もやるより、自費の全身治療をする方が治るのが早いだろうし、トータル的に安いのではないか。

 

ちょっとした動作で何度もギックリ腰になってしまうくらいなら、腰だけではなく、もっと根っこの部分から見直していく必要があるのではないか。

 

 

10月から自費治療を推奨し、自費中心の経営に切り替えました。

 

保険治療を全く否定する訳ではなく、肉離れや完全なアクシデントによる捻挫などによって組織自体が破壊され、明らかにフォローが必要な場合は保険治療を推奨します。

 

個人的には学生スポーツ選手たちの亜急性の怪我は認めてくれる方向にならないかな…っていうのが本音ですが…

 

自費治療は早期改善が多く、前みたいに全く予約が取れない状況は解消されました。

良いか悪いかは分かりませんが…(笑)

 

 

経営方針は変えましたが、「ご縁があって、当院を利用して下さった方に喜んで頂きたい!」という思いは全くブレないです。

 

自費治療ってどんな事をするのか、イメージつかないと思うので、明日のブログで紹介させて頂きたいです。

 

とりあえず今日は整骨院の誕生日。

頑張ってくれた治療機器一台一台と乾杯です。

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毎年やってる恒例行事なんです(^^)

 

保険云々よりも、私個人として、ご縁があった方々に全力で施術させて頂きたいと思っております。

今後ともよろしくお願い致します!

子供はいつからスポーツを始めたら良いか

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「先生のところの子とうちのタケシは仲がいいねぇ。」

 

そうだな。

 

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「ボリボリ。大根うめぇ。

タケシはあたいに似て相撲が合ってると思うんだ。だから3歳になった今、高砂部屋に入れようと思ってる。タケシ自身はアイドル歌手に憧れてるみたいだけど、あたいは力士になって欲しい。先生の子も格闘タイプだろ?一緒にどうだい?」

 

……。

いや、3歳の子供に激しい運動はまだ早いかも知れん。

 

理由は二つある。

一つはこれだ。

 

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「スキャモンの発育曲線」

大人な身体を100として神経、生殖系などの発育を記したグラフだ。

 

神経系の発育は生まれてすぐに急上昇しているのが分かるだろう。

5〜6歳には大人の80パーセント近くまで発育している。脳や神経はごく早期に発育するのだ。

この時期は特殊な動きに限定されるスポーツよりも、外遊びなどで様々な刺激を受けた方がいい。

 

外で自由気ままに身体を使って遊ぶのがいいのだ。

 

就学前は五感を研ぎ澄ます最後のチャンスとも言われている。

 

スポーツをしたいなら曲線の100パーセント間近の小学校中学年くらいからでも良いと思う。

 

 

もう一つはこれだ。

 

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股関節の緩さ。

小さな子供は股関節がまだ固まっていない。

 

股関節は無理ない遊びでの正しい圧が加わって成長していくものなのだ。

無理な運動は、不自然な圧となって股関節の成長の妨げとなる。

 

 

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「なるほどね。じゃあ三年生になったら高砂部屋に入れるわ。」

 

 

数年後……

 

 

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f:id:kawashima-naoya-1203346:20161029121413p:image「ボリボリ。大根うめぇ。」

 

相撲の道は諦めたのか?

 

「タケシは相撲よりアイドル歌手がいいってさ。ほらごらんよ。みんな奇声をあげて喜んでる。」

 

うむ。好きを伸ばしてあげるのが一番かも知れんな。

 

 

赤ちゃんの発育

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脳の発達には赤ちゃん時代の他人との触れ合いが大きく関与しているようです。

 

生まれたばかりの赤ちゃんは何もわからない受け身の存在ではなく、きちんと感覚があり、色々なものを探求します。

 

この時期はとにかく、目を見つめ、笑いかけ、話しかけ、ほっぺプニプニ…

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愛情ある他人の行為に赤ちゃんの五感は刺激され、神経の様々な回路ができ、脳神経が一気に発達します。

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愛情のかけ過ぎという事はないのかも知れません。

五感の発達は赤ちゃんの時が最も大事だと言われています。 

 

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もう少し大きくなると手当たり次第に物の舐めまわしが始まります。

舌の触覚を使って、色々な物のカタチを認識しようとしているのだと思われます。

 

過度に清潔にしてしまうのは良くないです。

適度な雑菌が免疫力を高めていると言われています。過度な清潔は、かえってアレルギーになる原因の一つとも言われております。(あきらかに不潔はもちろんダメだと思いますが…)

 

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そして足の親指が使えるようになるとハイハイが始まります。

 

さらなる探求心が芽生えます。

怪我しない程度に、その探求心に応えるのが良いようです。さらに脳神経が高度に発達します。

 

大事なのはハイハイを飛ばさない事。

ハイハイを飛ばして、つかまり立ちをしない環境を作る事。だと思います。

 

つかまるものがあまりない部屋でハイハイが良いようです。

 

【ハイハイはこれから二本足で生活するベースをつくるのにとても大切です!】

 

 

医学も脳科学も日々進歩しており、様々なデータから得た情報を自分なりに超簡単にまとめてみました。

思ったのは、子育てが少し楽になるメソッドや便利グッズ等になるべく頼らずに、「大変だけど昔ながらの自然な保育」を心掛ければ良いんだって事でした。

我が家も反省すべき点が多くありました。

 

これから赤ちゃんと関わる予定のある方は参考にして頂けたらありがたいです。

イラストは気持ち悪いですが…(笑)