今週末は陰陽てい鍼勉強会で東京だった。
夜は大学時代の友達熊害と久しぶりに飲む事にした。鍼をしたあとの軽やかな身体で彼の職場近くである京急蒲田まで向かった。
ホテルにチェックインしてから駅前のアーケードの待ち合わせ場所に行くと、しばらくしてから痩せた白髪頭の中年男がフラフラしながら近づいてきた。
「ぐへへ…久しぶりだな。」
うむ、このヨレヨレした感じ。とても良い。
熊害のいきつけという「ソルマリ」というネパール料理の店に連れて行ってもらった。
ネパール人の店主と親しげに話す熊害は、全く聞いたことのない料理を数品注文していた。
とりあえずネパールビールでかんぱーい!
ダックチョエラ。
アヒルの肉を茹でた後にスパイスでマリネしたものらしい。食べたことない味。ビールに合う。うんうん唸りながらむしゃぶりついた。
モモ。
小籠包みたいだが、中身はエスニックな鳥挽肉。
ネパールディドセット。
全てがはじめての体験。身体の中から温まってネパールビールが進んだ。
チウラマトンカレー。
チウラ…白などを平らにしたもの、という謎の説明書きがあったが、米を潰して乾燥させたものだろうか。サラサラして香ばしい。これみんなに知れたら流行るんじゃなかろうか。
ああ、美味かった。大満足。
その後、もうちょっと飲もうかという事になり、次々と襲いくる客引をかいくぐるようにし、大衆居酒屋に逃げ込んだ。こんなに客引がいる街ははじめてだ。すごい。
なかなかナウイものを飲むじゃねえか。
お互いどう見てもおじさんになったが、話しの内容は28年前の学生の時と変わらない。若い頃はおじさんって心もおじさんなんだろうと思っていたが、若い頃とあまり変わらないという事に自分がおじさんになって気づいた。果たしておじいさんになってもそうなんだろうか。
鍼で軽くなった身体も相まってか、学生の時に戻ったような錯覚に落ち入り、何だかちょっと若返った気になった週末だった。