日曜日、新しく打鍼の勉強会に参加する為、土曜日夜に東京両国に来た。
さすが東京、暑いですな。
ホテルにチェックインしてとっととビールでも飲みに行きましょう。
今日は若い頃からの憧れ「どぜう」で一杯のやろう。
両国桔梗屋さん。
18歳の時、大学入学で東京に来て、それ以来26歳まで東京下町に住んでいた。ぜひ一度下町の「どぜう」なるものを食べてみたいと思っていたが、ちょっと敷居が高く入れなかった。個人的に、こういうのはぴちぴちした若者ではなく、もう少しくたびれてからの方が似合うと思っていたからだ。
50ちょっと前になった今、十分くたびれたから満を持して入場。見た目はくたびれたオッサンだが、気持ちはあの頃とあまり変わってないな。もっと酸いも甘いも知ったダンディーなオッサンになっている予定だったのに、残念ながら単なるアホなままだ。
店は昭和な感じのいい雰囲気。
ジョッキじゃなく瓶というのもまた良い。
丸鍋。
ネギを大量に入れてネギが煮えたら食ってもいいようだ。
山椒と七味をたっぷりかけて。
むむ!
これは美味い!
鯉の洗い。
鰻のキモ。
さらしくじら。
なんとも不思議な食感。何度も裂いて、ふわふわにした練り消しゴムみたいな感じか。
こういうのが来たら冷酒にしなきゃ!
ビールを急いで飲んで日本酒に。
ああ、最高だなぁ。
憧れの「どぜう」を堪能した。
食い終わって勘定を済ませ、蒸し暑い外に出ると東京スカイツリーがそびえ立っていた。
そこを目指して夜の散歩に出かける事にした。
こうして美味くて栄養のあるものを食べられるようになったが、それこそ東京にいた20代前半はワイルドに生き過ぎた事もあり、ジリ貧だった事もあった。
握り飯2個ポケットに入れて仕事に行き、昼休みにそれを食って、生ぬるい水道水で流し込む、というのを基本の食事にしていた時期があった。
あの時の最高の贅沢は、ちょっと余裕が出た時の松屋の牛焼肉定食だったなあ。
よし、明日の朝はそれにしよう。朝からヘビーだが。
翌朝。若い頃のようにご飯大盛りにしてみた。
そう、これこれ。
まずは熱い味噌煮を飲み、シャキシャキのサラダに胡麻ドレッシングをかけて一口。これでご飯を多めに一口。
そしていよいよ肉。おろしポン酢と青ネギを添えて口に放り込み、これでご飯を多めに3口。
再び味噌煮を飲み、サラダ、ご飯、肉、ご飯…という具合に黙々と食べ進め、全て同時になくなるように計算しながら食べる。
心の底から出る「ご馳走様でした。」
あの頃のささやかな感動が蘇った。貧乏だったけど嬉々として生きていた青春時代だった。
さて勉強会頑張ってきます。