川島治療院 院長日記

江別市野幌町にある治療院です

気の赴くまま

水曜日午後。車の点検兼タイヤ交換で琴似にあるディーラーまで行ってきた。所要時間は1時間半くらいとの事だったので、時間潰しに自転車を持っていき、周囲を気の赴くまま散策する事にした。

琴似発寒川という川の川縁に自転車道があり、どうやら山の方へ道が続いているようだった。

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梅が咲き始めていた。すぐ近くには桜の木らしきものもあり、ここは梅と桜を同時に楽しめる公園のようだ。

美しい夕暮れ時の公園の自転車道最終地点まで行くと、「平和の滝 1キロ先」という青看板が目に入った。今度はそこを目指す事にした。道は激しい上り坂になり、ダンシングで登っていく。

民家がなくなり、雪が道の端に残る山道になった。目的地近くのしばらく使われていないであろうどぎつい色のバラック小屋が所々にあるところを通過しようとした時、笹藪の手前で見たことない犬のような獣がじっとこちらを見ているのに気付いた。

犬ではない。キツネでもない。鼻先は尖って細く短く、黒い。体毛は灰色がかった黒で半分くらい抜け落ちているが、残った体毛が結構長いので健康ならばモフモフの生き物であるのが想像出来た。

これはきっとタヌキだ。北海道にもいるって聞いた事あったけど実際見るのは初めてだった。

私は自転車を降りて写真を撮るべくスマホを構えてゆっくり近づいた。獣は動かない。

そして、すぐ近くに白衣みたいな上着を着た中腰の中年女性がいたのに気付きビックリ仰天した。バラック小屋の影になって全く見えなかった。女性の視線は獣に向けられ、中腰のポーズのまま掌をこちらに向け静かに動かしている。動かないでと言っているようだ。

しかし次の瞬間、獣は背中を丸めてとぼとぼと笹藪の中に入って行ってしまった。あ、申し訳ない事したかな。

私は女性の方は見ずに軽く会釈だけしてその場を立ち去った。

 

ようやくたどり着いた山頂は一面雪だった。

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気温は下より10度以上低いだろう。汗みどろになった身体には心地よかった。

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パーカーを脱ぎ、ヘルメットをとってしばらく滝の音を聞きながら涼み、無糖のレモンティーペットボトルを一気飲みした。

 

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水芭蕉が群生している綺麗な所だった。

 

帰り道、先程の女性がいたバラック小屋の周囲を見てみると、逆光でシルエットしか見えなかったが外に数名の男女がいて、全員が森の方を見ていた。やはりあの獣は何か特殊な獣だったのだろうか。遊星からの物体Xだったのであろうか。もしくはレアなポケモンで、あの女性がゲットしようとしていたのだろうか。色々想像が膨らませながら、約束の1時間半後ピッタリにディーラーに到着した。

うむ、今回も気の赴くままコース、予想外盛りだくさんの心身共に喜ぶ冒険だったな。

 

[追伸]

気の赴くままといえば、母ちゃんの鍼灸コース徐々に復活させていきます。薬局勤務で漢方薬の勉強はまだ続きますので、平日午前のみですが。「身体のお手入れコース」です。大きな不調や痛みがなくても、何となく不調という方にオススメのショートコースです。

私もやってもらってます。ソフトな短時間の刺激と、気が赴くままというスタイルの施術は、身体が喜ぶという事を私は実感出来ました。(痛みや大きな不調があれば、ショートコースではなく全身調整がオススメです)