母ちゃんの連休が取れた。次女の部活も休み。家族がそろう滅多にないチャンスなのだが、台風が近づき天気がイマイチのようだった。
そんな時は我がパーティーの優秀なナビゲーターが活躍する。
母ちゃんである。
各地の天気予報ではなく雨雲レーダーで雲の動きをチェックし、雲の間をかいくぐる。
途中、よく行く寿都は強風と今にも降り出しそうな真っ暗な空。大丈夫だろうか。しかし寿都から30分ほど南下し、島牧村に入ると風もなく晴天になった。
さすが優秀なナビゲーターだ。
暑すぎるので火は使わず刺身ディナーにした。新しく野幌に出来た刺身屋さんで買ったマグロづくし2人前。
それじゃお疲れ様〜
沖の方は真っ黒な雲がそびえたち、時折怪しい光を放っている。
それはオレンジに光ったり、赤く光ったり、黄色く光ったり。光った後には巨大な稲妻が見えた。音は聞こえない。
美しさと恐怖が混雑する風景を見ながらビールを飲んだ。何だか世界を滅ぼす魔王の登場シーンみたいだ。雨雲の真横じゃなきゃあんな風景は見られなかっただろう。
ナビゲーターによるとあの不気味な雨雲は間もなく北上し消えるらしい。
言う通り満天の星空になった。
翌朝早いうちに撤収作業に入った。次は洞爺湖方面へ移動するといいようだ。車に乗り込み5分後に大粒の雨が降り出した。
洞爺湖で一夜を過ごし翌朝、みんなが起きる前に一人自転車に乗った。今日はロードバイク。ナビゲーターによると朝の数時間降らない時間があるとの事。その隙に洞爺湖一周サイクリングをすると良いだろう。
洞爺湖一周は最高に気持ちよく年に一回はしたい。
みんなの元へ戻り、撤収。
車に乗ると雨が降ってきた。
優秀なナビゲーターのお手柄で笑ってしまうほど雨を回避した真夏のキャンプでした。