川島治療院 院長日記

江別市野幌町にある治療院です

冷やす事も大事

温める事ばかりが健康と思われがちな昨今ですが、時には冷やす事も大事です。

 

気、血、水、熱が滞りなく身体中を巡っているのが健康的な状態です。それらがなんらかの原因で滞ってしまうと不調が出ます。

例えばある種の不眠症やめまい。熱が上に上がっている場合が結構あります。人体も自然界と同じで熱い空気は上に上がります。過剰な熱が頭に滞り悪さをしているケースです。

そういう場合は身体の歪みを修正して熱の逃げ場を作り、熱を下に下げる施術をします。

 

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気の巡りを良くするツボに鍼をして、頭頂部の百会(ひゃくえ)というツボを保冷剤で冷やし、同時に足を温めてながらしばらく休んで気を巡らせていきます。

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ヘルメット型や氷枕型も作りましたが、やはり百会を直視冷やすのが一番効果ありと考えました。

 

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試行錯誤、夜も寝ないで昼寝して開発したブックスタンド型。ブックスタンドに保冷剤をくくりつけ枕に突っ込みます。

熱が清されるとスッキリしたような、分かりやすい感覚がある場合が多いようです。

歪みを修正しなくても、百会を冷やすだけである一定の効果はあると思いますので、眠り辛いとか、めまいとか、逆上せるとかの症状がある方は試してみるのもありかもです。

 

 

冷やすといえばこちらの薬草。

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試作品004 十薬(じゅうやく)

ドクダミ。乾燥させるとあの強烈な匂いはなくなります。

主に肺、腎、膀胱に作用し、余分な熱を冷やしてデトックスします。

飽食の時代ですので、誰もが多かれ少なかれ余分な熱を溜め込んでいる気がします。肉食、酒、脂っこいもの、味の濃いもの、甘いもの、ファーストフード…美味しいのですが、余分な熱に変わり身体に滞ります。

また東洋医学では肺は皮膚を主るというので、皮膚に不調にも良さそうです。身体の中で持て余された余分な熱は、時として皮膚に発疹、蕁麻疹としてあらわれる事もあります。この時期ですと蚊に刺されたら必要以上に腫れる場合も熱が滞っている事が多いです。身体のSOSサインかも知れません。無理矢理押さえ込むより、食生活や運動習慣など見直して余分な熱をデトックスするのもおすすめです。

 

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我が家では4人中3人(特に酒飲みの私…)が必要と判断し、土日以外の平日寝る前に問荊(スギナ茶)とブレンドして飲んでます。かなり美味しい。2週間になりますが、かなりの効果を感じてます。3人とも睡眠の質が向上したという意見です。植物の力ってすごい!