東洋医学の基本的なお約束は本で勉強する。あとは結構自由に柔軟に色々なものに当てはめて考える。
ある本を読んで、森林に生えている植物の約5〜10%は薬用になるというのを知った。またある本を読んで、住んでいる土地には住んでいる人に必要な植物が自然と生えるというのも知った。
晴れた水曜日午後は植物図鑑片手にマウンテンバイクで原始林に行って自然観察をするのがマイブームである。これらの事を知ってから楽しみが一気に数倍になった。
以前にブログに載せた食虫植物みたいな植物は色々調べて「マムシグサ(有毒)」は生薬天南星(てんなんしょう)の親戚である事が分かった。
天南星は水毒(余分な水分)の薬の材料なので、これらがいっぱい生えてるって事は、水毒症状でお困りの方がこの土地に多いって事なのだろうか。
我が家の敷地もじっくり観察してみた。
スベリヒユが多い。
嫌われ者の雑草扱いだが、これが実は凄い。
別名 生薬「馬歯莧(ばしけん)」
清熱解毒、涼血止痢の作用がある。
酒飲みキャンパーの我が家にはぴったりの効果のようだ。
研究のためプランターに移動して観察した。
どんどん横に広がっていく。凄い生命力を感じた。
あるキャンプ帰りの日、虫に刺されて痒がる次女に使ってみた。市販の虫刺され薬はイマイチ効いてないようだ。
葉と茎を手でクシャクシャ揉み潰すと、中から粘性のある液体が出てきてジェルのようになる。それを患部に塗る。
なんと瞬時に痒みも赤みの引いた。
これがある種の清熱解毒なのだろうか…
やはり植物のパワーは思ったより凄いと確信した。
科学的ではないにしろ、住んでいる人に必要なものが生えてくるなんて、なんてロマンチックで素敵な話じゃないですか。
次回、もう少し観察研究してから後編を載せます。