学生気分が抜けないまま45歳になってしまった。
家族が誕生日祝いをしてくれた。
ケーキに大きな蝋燭4本、小さな蝋燭4本を立てる。
父ちゃん45歳じゃなかったっけ?と次女。
ケーキを買ってくれた母ちゃんは私が44歳になったのだと思っていたようだ。1歳若い方がいい気分だからこれで行こう。
フーと消した。
その後、思春期真っ只中の長女と些細なことで喧嘩した。使ってはいけない言葉を使ったので、ついカッとなってこちらも強い口調で叱ってしまった。
何やらそわそわする次女。
小さな声で長女に、渡さないの?と。
長女は部屋に行ってしまった。
しばらくして次女が一輪の赤い薔薇を持ってきた。長女からだという。塾の帰りにこっそり買ってきてくれたようだ。反抗期だから予想していなかった。
一階の治療院に一輪挿し用の花瓶があったはずだから取りに行った。15分くらい探した。
数年前に壊れて、もうないのは分かっていたのだが。
気持ちを鎮めるのにその時間が必要だった。ありがたかった。
猛烈に後悔した。もっと優しく接すれば良かったな。
毎日美味いもの作ってあげようっと。