何科に行っていいかわからない症状でお困りの方や、どこに行っても治らないという方の施術をする事がある。まさに鍼灸の出番で、お役に立てる場合が多い。
みるとかなりの確率で呼吸が浅い事が多い。施術はまず息が吸える身体環境にするのを第一目標とする。酸素が吸えないと治るものも治らない。
東洋医学的に考えると呼吸は肺と腎が関係する。肺で吸い込み、腎で身体の深部まで降ろしていく。この機能が何らかの原因でうまく機能しなくなると、息苦しくなると思われる。
私もみなさんと同じで疲れるとまず息苦しくなる体質なので、気持ちがとてもよく分かる。
セルフケアとしては深呼吸と軽運動をオススメする。胸を開いて、ゆっくりと鼻から新鮮な空気を吸う。同じように使い古した空気をゆっくり吐く。ちゃんとガス交換できる練習。
酸素を出している植物がたくさんあるところだとなお効果的であるが、森林でなくても、公園とか植物が植わっているところでも、清潔な部屋とかでの深呼吸も充分有効だと思う。
私のセルフケア法は自然豊かな場所で軽く身体を動かす。キャンプとか散歩とか自転車とか。
深い呼吸を意識し、新鮮な空気が身体の隅々まで良質な酸素が巡っていくイメージで。すごくスッキリする。気持ちがのびのびする。
脾=思=四肢を司る
四肢を使った全身運動により、思慮過度(心配事など)も大きく前向きな気持ちになるのだと思う。軽い運動しながらの考え事は必ず良い感じにまとまる。
しっかり酸素を取り込んで、前向きな気持ちになれれば、多くの病気に打ち勝つ力を得られるような気がする。
忙しい毎日だと思うが、少し時間を作って、深呼吸と軽運動タイムを捻出するのは、健康維持に結構効果が高いと思う。