川島治療院 院長日記

江別市野幌町にある治療院です

メンテナンスが大事な時代

家族で海外旅行に行った時、ホテルの日本人スタッフと話す機会があった。彼は私が鍼灸師をしている事を告げると急にテンションが高くなった。

「僕も毎月鍼灸に通ってます。昨日行ってきたばかり。身体が軽くなって良いですよね〜。意外かも知れませんが、アメリカ人は結構普通に鍼灸治療受けるんですよ。日本みたいな医療保険がないから、病気になってから病院に行くよりも、病気にならないようにメンテナンスするのが一般的ですからね。」

 

へ〜、と思った。

日本は国民皆保険制度により、病気になったら保険を使って安く医療を受ける事が出来る。

国民皆保険制度がないアメリカの人は病気にならないように、それぞれ自分で考えたメンテナンスをしているようだ。

 

最近はその健康保険の財源が少子高齢化などによりかなり危うくなってきていると聞く。

我々の業界も昨年の医療法改正により大きな転換期を迎えた。保険適応となるのは「関節可動域を超えた明らかな外傷性のもののみ」となり適応範囲がかなり狭められた。これに伴い当院では健康保険の取り扱いをやめた。

そしてここ数日、健康保険に関する気になる情報を数件目にした。

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湿布やビタミン剤、皮膚保湿剤が保険適応外になるよう検討されているようだ。

 

こんな情報も

花粉症薬が保険適応外に…→https://www.jiji.com/sp/article?k=2019082200648&g=eco

 

しかしこれはまだ序章のような気もする。

健康保険の財源はまだまだ厳しくなりそうだ。

なんでも健康保険を使って安く気軽に医療を受けられる時代は終わりつつあるのかも知れない。

日本人も、冒頭に話したアメリカの方のように、病気にならないように自分で考えて色々な方法でメンテナンスしていく必要があると思った。

鍼灸もその方法の一つとしてお役に立てると思う。鍼灸は身体が故障した時はもちろんのこと、メンテナンスにも大きな力を発揮する。

陰陽のバランスをとり未病(病気の前段階)を癒すのを得意とする。肩コリが楽になったり、疲れがすっきりしたり、身体が少し軽くなったり、目がクリアになったり…陰陽のバランスがよくなると施術後にこんな感じになる。大きく体調を崩さないで済むかも知れない。