子供たちは今日から学校だ。
規則正しい生活をするように。と言い続けて6年間。それはついに実現出来なかった。
「人生のなかで親に食わせてもらって、勉強もしないでダラダラ出来る時期なんてどのくらいあると思いますか?小学生の時しかないんですよ。違いますか?」
宿題や工作をいつも休み明け直前にやる長女は、小学生最後の冬休みも独自の理論を押し通し過ごした。
「工作はネットで調べた10分で出来るスノードームに決めてるんです。適当なフィギュアと洗濯のりがあればいいんですよ。うひ、うひひ…」
冬休み最後の夜。22:00。
「あ、蓋が閉まらない…」
「ぷくくくっ…」
長女と違い、宿題も工作も早い段階で仕上げているコツコツ派の次女。長女の自業自得な不幸をみて笑う。
「無理矢理ねじ込めば入るかも!」
バキッ。
折れた。
「イーッヒッヒ!」
「ああっ!ヤバイ!ボンドじゃ乾くまで時間がかかるから間に合わない!グルーガンでくっつけよう!」
グルーガン持っているというのも謎だが…
「このネックレスあげるから工作にすればー?」
「う、うるせー!話しかけるなー!」
バキッ。
「あああー!」
「ぎゅははははは!!」
何とか完成したが、なんと気持ちがこもってない作品なんでしょう。
夏休み、冬休み、6年間全12回連載されたアリとキリギリスのコントも、もう見納めと思うとちょっぴり寂しい気がします。