この物語はフィクションです。
このヘアスタイルに3時間かけて
それっぽい奴に声をかける。
おい、お前、野菜嫌いだろ。
「あ?だったら何だってんだ?
死にてえのかコラ?」
「もがっ」
「あ、あにきー!何すんじゃ、われ!」
北海道No.1の生産量を誇る江別産のブロッコリーだ。
「やだ、美味しい…!」
美味いだろ。
美味いだけでなくブロッコリーは栄養価も高い。
ビタミンCやβカロチン、ビタミンB2などが含まれ、抗酸化作用や老化防止が期待できる。
全身の気の巡りを良くする「通経絡」などの効果があるとされている。
野菜嫌いはいかん。肉食ばかりだと熱がこもる。
カッカしやすいのも、バランス良く野菜食えば収まるかも知れねえぞ。
「野菜ってこんなに美味しかったんだ。
僕、食わず嫌いだったよ。他の野菜にもチャレンジしてみようかな。」
「なんだか良い子になれそうな気がしてきたぞ。
よし、お前ら!ゲーセンでカツアゲは中止して、図書館で勉強だ!
そして今夜から野菜を残さず食べるんだ!」
「え〜!」
「ありがとう格好いいヘアスタイルのお兄さん。」
伊達や酔狂でこんなヘアスタイルをしてるんじゃねえ。
俺の名はブロッコリー番長。
野菜の良さを伝える伝道師。
おわり。